セルフメディケーション税制（特定の医薬品購入額の所得控除制度）と表現すると、何だか難しいそうに聞こえますよね？
セルフメディケーションとは、自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすることです。
自分自身の健康維持管理されている方が、軽度な身体の不調を手当するために購入した市販薬である『OTC医薬品（要指導医薬品・一般用医薬品）』を購入した費用が所得控除を受けられる税制なのです。
例えば風邪のような症状が出て、処方箋無しで購入できる薬を薬局で購入して飲み 症状を抑えたというような事例です。
条件として日頃から健康自己管理をされている人、具体的には予防接種やメタボ健診、定期健康診断等を受けている方がこの条件に該当します。
上記の条件に該当する人が OTC薬品を購入した費用が 12,000円を超えた分が 所得控除される制度です。
セルフメディケーション税制が適応される薬品はパッケージにマークが入っているものが多く、レシートには『★セルフメディケーション税制対象商品』のような表記がされています。レシートは紛失しないようきちんと管理しましょう。
通常の医療費控除と、このセルフメディケーション税制は選択制なのでどちらか一つしか申告出来ません。
どちらが有利かはケースバイケースなので還元額が高い方を選択しましょう。
総所得が200万円以上ある人は、医療費の額が年間10万円を超えないと医療費控除の申請ができないのですが、セルフメディケーション税制の場合は 対象商品の購入が 12,000円を超えれば申告出来るので 10万円を超えていない場合でもレシートをチェックしましょう。
インターネット通販で購入した場合に、領収書の画面を自分でプリントアウトしたものは領収書として認められませんので注意しましょう。
確定申告の際に領収書の添付は必要なくなりましたが、税務署から求められた場合には提出が必要です。必ず5年間は保存しておきましょう.。
毎年e-tax(電子申請)で確定申告している私も、実際に提出を求められたことがあります。確定申告をして還付された後だったのですが、税務署から封書が届き、提出を求められました。レシートや領収書を郵送したのですが慌てないように、年度ごとにまとめて保管しておくと安心です。