10月末から11月初め頃になると、職場で年末調整の処理(書類提出等)を求められるかと思います。
年末調整を行うことで正しい税額を計算し直し、税金を多く支払った人は税金が還付されます。(逆に少なくしか払っていない場合は追加徴収されます)
会社員やパート、アルバイト勤務の場合は職場で年末調整処理を行ってくれ、一定項目の控除に関して処理を終わらせますので他に申請すべき控除項目などがない場合は 税務申告は完結することになります。
医療費控除については年末調整で処理できませんので確定申告が必要です。
寄附金控除(ふるさと納税含む)については年末調整で処理できませんので、ふるさと納税ワンストップ特例制度を利用するか確定申告が必要です。
扶養家族の申告を行い、その人数に応じた扶養控除の他に、生命保険料控除、地震保険料控除の申請を行っている方は多いと思います。
他に 個人が住宅ローンを利用して自宅を取得した場合に適応される、住宅借入金等特別控除を申請される方もおられるでしょう。
忘れがちなのが、社会保険料控除と小規模企業共済等掛金控除。
生計同一家族の国民年金を支払った時(大学生の子供の分でもOK)には 忘れずに社会保険料控除を申告しましょう。
iDeCo(個人型確定拠出年金)の掛け金は 小規模企業共済等掛金控除が適応されますので税金が還付されます。
掛金の証明書等が必要になりますので、証明書類は無くさないよう注意してください。
最近はペーパーレスで、webで年末調整申請を行える職場も増えてきました。
私の職場でも紙の申請書は無くなってwebで入力する形式になりました。
webだと前年に入力した住所や扶養家族情報等があらかじめ入力されていると思うので、毎年の入力項目が減って楽ですよ。
変更があった箇所を修正すればOKですので。
私の場合は今年からwebなので、来年から入力が楽になるのね。
webによる申請だと、控除証明書も電子版でOKなケースも多いので場合によっては完全にペーパーレスが可能かもしれません。現在は多くの保険会社が電子化された証明書を発行してくれるので、保険会社のホームページ等を確認してみて下さい。
それなら有難いですね。
電子版の控除証明書をダウンロードした場合は、保険種類や被保険者名等、必要情報全てダウンロードされるので入力する項目はありません。
それは大変助かります。保険料控除証明書って保険会社によって書式が違うし、記入するときいつも迷っていたの・・・
でも電子版ならそれをしなくてもいいんですね?
はい。そういうことになります。
もし年末調整の申請時に申告漏れの保険料とかがあったらどうすればいいんですか?
その場合は翌年に確定申告をすれば大丈夫ですよ。
なるほど。確定申告って2/16-3/15の間ですよね?
その期間を過ぎたらもう終わりですか?
いいえ、そんなことはありません。
勘違いをされている方が多いのですが、期限後申告として受け付けてくれます。期限後申告期間は、原則として5年間です。
但し、期限後申告で納めるべき税金が発生する場合は、ペナルティとしていくつかの税金が加算されます。でも 期限後に自主申告した場合には、(無申告加算税15~20%を) 税率5%まで軽減することが可能です。
還付の場合でもペナルティーがあるのでしょうか?
還付金が減額されるとか・・・
還付の場合のペナルティーはありませんので、5年以内であれば遠慮せずに期限後申告して下さい。
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